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「遁」という字。

c0134522_16542282.jpg今年も4月がやって来ます。
毎年あれよあれよと最初の3ヶ月が過ぎ(お正月→確定申告→花粉症、と怒涛の日々を送っているうちに)ふと息を抜いて、下にもたげていた首をしゃんと上に伸ばすと。。。

そこにはもう4月が両手を広げて待っているのです。

新しい社会へと巣立つ若者たち。新たな挑戦を始める人たち。一からの再スタートを切る人たち。…そしてそういう人たちの発する独特のエネルギーに負けてしまう人たち…。

 最近なぜかよく目にして、気になっていた「遁」という字。歴史上の人物(とりわけ中世の)なんかが「××年に 遁世。」などと略歴で記されていることがあって、一体これは何なんだと疑問に思ったのが始まり。俗世、家を捨て、仏の道に入る「出家」と同じような意味なのだろう、となんとなくは分かっていたものの、調べていたらどうも「出家」と「遁世」には何か核心的な違いがあるらしい。わたしなりの解釈でにこの「遁」という字の裏に「逃げ」という影を見つけた気がする。「トンヅラ」の「トン」=「遁」らしいし…。敵から身を隠し煙に巻く為の忍術を遁術(とんじゅつ)というらしいし…。
 もうすぐ桜も満開の時期を迎える。街中でこの時期にしか感じることの出来ない「世間」というか「社会」というか、なんというか…。そう、ブラックホールのような大きなモノ。私はもしかして一歩もこの中に入った事がないのかもしれないし、もしかしたらもうとっくに飲み込まれてしまっているのかもしれないし、自分でもさっぱり分からないけど、コレだけは確か。私はトンヅラはしない。でも今の世の中、トンヅラしてしまった人の気持ちもよく解る。

 「遁」という字にこれだけ入り込める自分が少し可笑しいですが。
やっぱりこれも春って事で…。
 
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by iroirostyle | 2008-03-30 09:24 | 暮らし